仮面ライダードライブに心を抉られた話
※この記事もうかれこれ半年くらい放置してたんですけど、東映オフィシャルYou Tubeチャンネルでドライブ配信が始まったのでいい加減成仏させようと思います。
心に傷を負った話でネタバレは特にない。
最近いろいろドライブについて考えることが増えて、やっと少しはこころの整理がついたような気がいたします。考えつつ自分の中で解決してみようかな、と思って頑張っていたんですけど、性質的に外に出すことで昇華していくタイプにそれは無理だった!
ということで仮面ライダードライブの感想を書いてみる。
SF好きってやはりそれぞれにフェティッシュを感じる分野があると思うんですよね。一言にSFといっても非常にたくさんのジャンルを内包しているので、細かい部分で好みというのが出るカテゴリではないかな。
私は主に「時間遡行」「宇宙開拓」「ネットワーク」そして「機械または情報生命体」あたりがラブな分野です。仮面ライダードライブを知ってる方ならもうこの時点でおわかりですね。いわゆる一種のクリティカルヒットです。ターミネーター2とブレード・ランナーで情操教育を受け月は無慈悲な夜の女王を読んで死にそうになり戦闘妖精雪風を拝みつつプロフェッサーガーベラとガーティを抱えて泣くような人間にこんなの観せたらそりゃ引きずりますよ!*1当たり前だろ!!先に言って!!!*2
いやね、最初は単純にめちゃくちゃデザインが好きだから次はこれ観るかーって感じだったんだ本当。警官だしね。かっこいいし。車好きだし。序盤は予想に違わず面白いなー設定もデザインも好きだしハート様かっこいいなーで済んでたんだ。*3そんな気軽な視聴だったはずがどうして……なぜ……。
心に傷を負った、という表現が一番近いところにある。そもそも機械生命体とか情報生命体とか好きだとある程度傷を負う前提でコンテンツに接するので、それ自体は嫌ではないんですよ。異種族間コミュニケーションがストーリーの軸にある場合、コミュニケーション不全が転として来るのはある種お約束でそれを求めている部分も多いので。
ドライブの問題、傷の負わせ方が非常に上質であることに尽きる。抉った傷跡に丁寧に塩を揉み込んだあとにハバネロソースかけてくるわけで、「ア……ァア……」と呻くことしかできない。ギャグ描写すら曇らせ展開の布石になってしまうわけで、しかも神の視点を持つ視聴者からするとキャラクターたちの感情のすれ違いに「アーーーーーーー」ってなるしかできないのが本当にもうね。タケル殿助けて……悟りたい……。
私はロイミュードにめちゃくちゃめちゃくちゃ感情移入してしまうのでこんな感想だけど、人間側のドラマも……いやもう……人類側の推しが詩島剛って時点でもうダメだな……どうして……。
テーマソングの歌詞も
eye-for-eye*4
とか
少しならば落ちてもいい
じゃねえんだよお前はよ……。初変身とかその次の回の怒られとか出所パーティー事件もさあ……。いやそういうことしちゃうメンタリティについてもまた執拗なくらい丁寧にお出しされてなんでそんな曇らされてるんだよ……。推しが幸せに生きる未来が放送後いくつか展開があるにも関わらずいまのところまったく見えないのさあ……。でもパーフェクト弟ムーブ可愛すぎるんだよ剛くん。4号でポップコーンもしゃもしゃ食べてるのめちゃくちゃ好き。3号……4号……つらい……。*5
ギャグ描写もそこそこあって好きなんだけど、基本的にまるまるっとギャグな回がなくてストーリーが着々と進んでいくので感情の上下が激しいんですよね。細かい部分にキャラクターの関係性が見える描写もあるので、面白いんだよな……面白いけど心に傷を負うんだ……。
↓↓↓↓若干ネタバレ↓↓↓↓
人に造られた人ならざるモノたちの人への献身、本当につらい。私はロイミュードが対等に人の友人となる未来がみられたら嬉しいな、と思います。
↑↑↑↑ネタバレ終わり↑↑↑↑
ということで、今毎週2話ずつ無料公開しているので、ぜひ観てください。
人工生命体とか好きな人には本当に刺さる内容だと思います。ただ途中からスーパー系パワハラ上司みたいなのが出てくるのは覚悟してほしい。
まとまった? まとまってないな。観てね!